第6回定期演奏会まで1週間!なみきスクエアの思い出【第3弾】

こんにちは、本番前は演奏会の夢を見がちなしろまです。
先日は演奏会後の打ち上げを夢の中で一足先にやってました。
演奏会は終わった後の打ち上げが本番という通説がありますからね…
本番の後の乾杯ほど美味いものはない。まさに夢のような心地。そして、お互いの健闘を称えながら、労をねぎらい語らうあの時間は何にも代えがたいものです。

さて、「なみきの思い出」の連載も今回で最終回となりました。
今日は合奏練習を思い出しながら、アトラースのパート(楽器)紹介をしつつ、演奏会の曲目にがっつり触れていきたいと思います!

弦楽器

弦楽器

まずは弦楽器から!
今回ステージに上がるのは、バイオリン10名、ビオラ1名、チェロ2名、コントラバス1名です。
弦楽器メンバーに今回の曲目について聞いたところ、「バトル曲はとにかくテンポが速いから連符が大変」とのことでした。
見どころとしては、今回アトラース定演で初めてコンミス&コンマス(※)を務める2人のソロパートです!
ソロは複数の曲で出てきますので、お見逃しのないように!

(※)コンミス&コンマス…それぞれコンサートミストレス、コンサートマスターの通称。オーケストラにおいては、バイオリン1stの一番先頭で演奏し、弦楽器群を統率して、楽団全体の音楽を引っ張っていく存在。

弦楽器群の見せ場も曲の随所で出てきますが、私のイチオシは「OCTOPATH TRAVELER」『バトル1』です。
オケ編成を意識した中間部ではフルート&オーボエ→クラリネットとメロディのソロが引き継がれ、その裏で鳴っている弦楽器のハーモニーが良い!!颯爽としたバトル曲の中でも荘厳で優美な旋律を印象付けるものとなっています。
もちろん、伴奏だけでなく魅力的なメロディも各所に出てくるので挙げてたらキリないですね。
ビオラ、チェロ、コントラバスは通常のオーケストラと比べると相当に人数が少ない分、それはもう頑張って弾いてくれています。
この弦楽器中低音群が活躍する曲もあるのですが、残念ながらここで言及できないので、振り返り記事を誰かが書いてくれることを期待します!(笑)

木管楽器

続いて、木管楽器です。

フルート

フルート

まずは、フルートパートから!
現在アトラースにはフルートは3人いて、なんと全員ピッコロ持ちの二刀流。
6本の刀、もとい笛を武器に素早い太刀筋を披露してくれます。
特に、今回演奏する「FINAL FANTASY IV」(以降、「FF4」等と表記)の合奏中に指揮者から「ここは突風が吹くように!」と速いパッセージへの指示が飛んでいました。
私も合奏中フルートパートの近くに座っていることが多いのですが、本当に風が吹いているようなスピード感で「すごいなぁ」と感嘆してしまいますね。本番では客席にも突風が吹き荒れることでしょう。
攻撃的だけではない、フルートならではの可憐な動きも注目ポイントです。「餓狼伝説SPECIAL」『ギースにしょうゆ』ではフルートソロがあり、一見格闘ゲームに似つかわしくないか?と思いきや、
筋骨隆々のキャラクターから繰り出される俊敏なパンチを連想するような軽やかなメロディを奏でてくれます。

クラリネット

クラリネット

続いては、クラリネットパート!
クラリネットは現在3人です。
スコアを見た私の感想「クラリネットって何でもやってくれるよな」
私が編曲するときもそうなのですが、クラリネットは機動力が高いので、どこにでも配置しがち(笑)
ときにはハープと同じ動きの連符による特攻、アルトサックスやバイオリン1stとともに王道メロディラインによる前衛、バイオリン2ndやテナーサックスと一緒に支援にまわったり、ホルンと入れ替わりでハーモニー後衛にまわったりなどなど。クラリネットの働きにぜひ注目していただきたいです。
特に、『FINAL FANTASY III・IVメドレー』の冒頭、くらやみのくもに挑む前の曲なのですが、ここのクラリネットが良い感じに不気味。フルートやバイオリンよりも角がなくて、深く暗い音色が良い持ち味出してます。(ちょっとマニアック)
全体を通して今回のクラリネットはフレーズのきっかけ(上昇系の連符など)となる動きをすることが多いです。クラリネットパートが「いくぞ!」と言うと、私たちは「オーッ」と言いながら突撃しますのでその様子もお楽しみに!

オーボエ

オーボエ

オーボエは現在2名います。
前回の定期演奏会時は0名だったのが!増えました!(拍手)
オーボエといえば、その魅惑的な音色によるソロパートに注目です。
今回はテーマがバトルなので、あまり静かな曲目がない中、「スーパーマリオRPG」『森のキノコにご用心』では、大活躍します。木管楽器ってキノコが生えているような森との親和性が高いですよね。これにマリンバとホルンのコンボで完璧です(私見)
個人的には、『ロマンシング サガ3メドレー』のメロディ裏で鳴っているところが、内なる熱狂を感じるのでめちゃくちゃ好きです。

ファゴット/バスクラリネット

ファゴット・バスクラリネット

木管低音パート!(勝手に一括りにしてすみません)
木管低音=ファゴット2名、バスクラリネット1名が所属しています。
こちらも前回定演時はファゴット1名のみだったのが、厚みを増しました。
これまでアトラース全体として低音パートが少なかったため、ファゴットパートの楽譜は休みがありませんでした。
団員が増えたことでなんとか延命できたようです。
ファゴットもオーボエと同じく『森のキノコにご用心』で出番が多いです。ダブルリードの響きは良いですよね。
『FINAL FANTASY VIIIメドレー』(以降、『FF8メドレー』等と表記)ではファゴットのおいしいポイントがしれっと出てきます。こういうおいしいところをしれっともっていくのがファゴットです。
ところで、FFのバトルのベースの刻みといえば、私はバスクラを推したい。これぞ、FFという感じがするのはバスクラの音色のおかげだと思ってます。当のバスクラ奏者は休みがなく酸欠になっていそうですが…低音に休みがないのはもう運命なのでしょうか…

サックス

サックス

木管の最後はサックスパート!
今回も、アルトサックス1名、テナーサックス1名でオーケストラの編成に彩りを加えてくれます
特に、「ロマンシング サガ -ミンストレルソング-」『熱情の律動』では情熱的なサックスソロが見どころの一つです
アトラースのサックスパートのすごいところは、オーケストラのサウンドに変に浮かず、うまいこと調和してくれるところでしょうか。良い意味で主張しすぎない。
でも、サックスが入るところは絶妙にスマートでカッコ良いんですよね、ずるい。(笑)
スマートさが際立つのは、「ペルソナ5」『Last Surprise』かなと個人的には思っています。かっこいい系の曲はサックスパートの十八番ですもんね。パートごとのソリ部分があるので、アルトとテナーの息ぴったり具合もみどころの一つです!

金管楽器

金管楽器

トランペット

ここから金管楽器にうつりますが、まずは言わずもがなの花形トランペットパート!
現在3名です。
やっぱりバトルといえば、トランペットの高らかに鳴る華やかな音が欠かせないです。
特にトランペットのかっこいい(=きつい)曲は、「タクスティクオウガ リボーン」『Limitation』です。
十六分音符の細かいリズムから戦闘態勢がはじまり、歯切れよく駆け上がるメロディから伸びのある高音域へ。
間に挟まるストリングスの重厚なアンサンブルとも対比になっていて、演奏する側も最高です。
金管楽器は特に、唇の体力と闘いながらの演奏になるので、何とか最後までたどり着けるように祈っていてください…!!

ホルン

ホルン

そして、私しろまの所属するホルンパート!
現在3名です。
アトラースのホルンパートは一部の人から通称ゴリラと言われています。(心外)
この場を借りて弁解させてください(笑)
ただの脳筋ではありません。
アトラースの演奏会では演出等の関係上、反響版を使用しないことがしばしばあります。
ホルンはベルが後ろを向いているので、反響版(=心の友)がいないと音がそのまま背後の空間に吸収されていってしまいます。
なので、そうした本番に対処するため、大は小を兼ねるということで、普段の合奏からしっかり密度のある音を出す鍛錬を積んできたのでした。(Q.E.D.)
見どころといえば、何がとは言いませんが「FINAL FANTASY XIII」『閃光』です!今回のホールではしっかり反響版がありますので、火力全開のホルンパートです!

トロンボーン

トロンボーン

続いてトロンボーンパート!
現在2名です。
せっかくなので紹介させていただきますと、トロンボーンパートの団員(バス)、最近楽器(テナーバス)を買いました!
本番は持ち替えで挑むとのことです。
個人的に今回のトロンボーンのイチオシポイントは、『ロマンシング サガ3メドレー』冒頭『アビスゲート』です。迫力のあるおどろおどろしい感じに、トロンボーンの突き抜けるような高音域がまさにぴったりだと思うんですよね。チューバとユニゾンの低音域グループメロディも大変にかっこ良いですが、こちらは後述で。

チューバ

そしてチューバパート!
現在3名ですが、うち1名は色んなパートに出張するので、実質2名です。
このアトラースのサウンドを支える大黒柱に譜面上の休みはあるのでしょうか、、、
チューバは役割としてあまり主旋律を吹くことがありません。そんな中で、「タクスティクオウガ リボーン」『Limitation』ではバスクラ、ファゴット、テナーサックス、バストロンボーンという低音軍団のメロディがあって痺れます。

パーカッション/ピアノ/ハープ

パーカッション・ピアノ・ハープ

最後は全部ひっくるめて、パーカッション、ピアノ、ハープたち!
それぞれパーカッション5名、ピアノ2名、ハープ1名ですが、ピアノとハープのメンバーはパーカッション助っ人参戦もします!
今回も、ひな壇最上段とステージ下手に陣取って、あれをやったりこれをやったりとにかく忙しいパートです。
個人的には「ポケットモンスター ダイヤモンド・パール」『戦闘!チャンピオン』(シロナ戦)のドラムセットはテンションがぶち上がります。そして、エレキベースも参戦。このパート、どんだけ器用なんだ(驚)
「サガ フロンティア」のシロフォン(木琴)のとても忙しい連符を淡々と叩く様子がとてもかっこいいのでご注目!(指揮者からは奏者全体に感情を捨てろとの指示があっております)
そしてそして、ピアノの見せ場といえば、二人の連弾による『戦闘!チャンピオン』前『チャンピオンシロナ』です!!原曲を知っている人も知らない人も、きっと虜になると思うので。

私がハープで一番好きなポイントは「FF4」『バトル2』に入る直前の駆け上がるようなグリッサンドです!
FFの戦闘が始まる前といえば、これ!という感じで鳥肌もんです。
あとは静かな場面の見せ場として、『FF8メドレー』前半部分です。ここはピアノとの掛け合いもポイントで、神秘的な雰囲気が戦闘に入る前の微かな緊張感を醸し出しています。


この他にも、演奏だけでなく、アトラースの誇るデザイン部が力を結集した演出、衣装などなど
…語り切れない。
ただ、これだけは言わせてください。
今まで紹介してきたこの仲間たちと音楽を奏で、奏者だけでなくみんなで演奏会を作り上げていく時間は、何より尊いもの。
そして、それを聞きに来てくださるお客様にお届けする機会があるというのは、なかなか得がたい経験です。
ゲーム音楽が好き、楽器が好き、みんなで演奏する時間が好き、ホールのあの空間が好き
…一人一人の幸せの原点は異なるものだと思います。
ただ、それをいっときの間共有し、お客様も含めて分かち合うことができるような
そんな演奏会にできたらいいなと私は思っています。

長くなってしまいましたが、文字情報で伝えきれないことはもう聴いていただくのが1番!

ということで、演奏会に来ていただける皆さん!この記事で予習はばっちりですね?

第6回定期演奏会は
✨11月4日(月・祝)です!✨

🔽チケット予約はこちらから🔽
https://teket.jp/3798/37357

まだチケットの予約がお済みでない皆さん!こちらから予約のうえ、会場でお会いしましょう!!!