第6回定期演奏会から早いもので約2か月が経ちました。

みなさんお久しぶりです、ホルンパートのしろまです。
演奏会にご来場いただいた方、また応援してくださった方々、誠にありがとうございました!

開催にあたり、多くの温かい祝電をいただき、当日にいくつか読み上げをさせていただきましたが、時間の都合で泣く泣く読めなかったものもありました。
いただいた祝電があまりに素晴らしかったので、筆者個人の感想にはなってしまうのですが、演奏会の振り返りとともにご紹介させていただければと思います。


プレイヤーズウインド広島 さま

この度は第6回定期演奏会のご開催、誠におめでとうございます。
楽しい冒険から世界の命運を左右する戦いまで、様々なバトルはどれも心を惹かれずにはいられないものばかりです。貴団の素晴らしい演奏と演出が、それぞれのバトルに懸けられた思いまでをもホールに届けてくださっていることでしょう。
そして華やかな舞台の裏には、楽譜との、また皆様ご自身との過酷なバトルの積み重ねがあったことと思います。本日のステージを戦い抜いた皆様を、勝利の女神が満面の笑みでお迎えくださることを心よりお祈り申し上げます。

プレイヤーズウインド広島さま ありがとうございます!
今回はバトルというテーマから多くの楽曲を演奏したのもあって、各楽団様から戦闘になぞらえた祝電を多くいただきました。

バトル曲はテンポが速く激しい曲が多いので、演奏する楽譜もかなりハードであることは以前の記事でも触れたと思います。
動きの速い連符から怒涛のハイトーンなどなど技術的な壁が立ちはだかる中、筆者が個人的に辛いよなと思っていたのが低音群です。

そうです、物理的に休むひまがありません。弊団は低弦の人数が少ないという特性があることから、管楽器含めてフル稼働しています。
交代で休憩したり、足りない音は譜面を調整して補い合ったりと筆者にも知らないところで試行錯誤があったことは容易に想像できます。
大変ではありつつも、楽曲への愛、尊敬の念を一番に考え、曲の良さを最大限に表現するぞということで、めげずに戦い続けられたのだと思います。

同じゲーム音楽団だからこそ、そのような「楽譜との過酷なバトル」に思いを寄せてくださったのですね。
そんな戦いを終えたのなら、それは勝利の女神も微笑どころか満面の笑みであること間違いなしです。


FGMF(福岡ゲームミュージックフェス) さま

バトル それは敵と戦い、己を磨きレベルアップをさせることができる神聖なる行為です。
時には敵を吸い込み、時には拳で語りたい、その風景をアトラースの皆様が奏でる旋律で表現する今回の演奏会。
そのスーパーデラックスな演奏に戦慄する事かと思いますが、出演者の皆様、ご来場の皆様がこの演奏会を超えた先に、さらなるレベルアップをされることを祈念申し上げます。

FGMF(福岡ゲームミュージックフェス)さま ありがとうございます!
無類のカービィ好きの筆者にとってはワクワクが止まらない文章でした。
もちろん、敵を吸い込むのはカービィちゃんの専売特許ですよね。

拳で語り合うのは、格闘ゲーム「餓狼伝説SPECIAL」のイメージでしょうか。
演奏会ではMCとしてテリーボガードが登場していましたね。

演奏会の本編プログラム最後で演奏したのがカービィスーパーデラックスメドレー。
そして、奇しくもこのスパデラメドレーの曲中演出で、あの「刹那の見切り」を披露し、MCテリーボガードが勝利!
この勝負を予想していたかのような祝電に、むしろ筆者が”戦慄”しました。

音楽はある種の言語だと言われるように、同じ並びで響き合うことで豊かな”旋律”を奏でるのだなあなどと思ったり。
(とっても抽象的な話になってしまいました)


プレイヤーズパーティー・オーケストラ さま

第6回定期演奏会のご開催誠におめでとうございます。
演奏をするだけにとどまらず、衣装や小道具による演出、ゲーム実況やブログそしてカレー講習会と多岐にわたるユニークな活動も、お客様の心を掴んで離さない魅力に違いありませんね。
アツい、バトルに次ぐバトルの数々!客席も、そして団員の皆様も膨大なエネルギーが必要なことでしょう。まんたんのくすりや、マキシムトマトをご用意の上演奏してください。
今回現地参加はかないませんでしたが、「本州ではない地域」の仲間として応援しています。
本日のバトルの勝利を、そして演奏会の大成功を、北の大地北海道よりお祈り申し上げます。

プレイヤーズパーティー・オーケストラさま ありがとうございます!

“本州ではない地域の仲間”

筆者はこれを聞いて心の中で固い握手をしたいと思いました。いや、しました。
地方都市でこうしてゲーム音楽をする仲間がいることのどんなに心強いことか。

そして、出ました「まんたんのくすり」
こちらはポケモンシリーズに登場する回復アイテムですね。
状態異常と体力を全回復してくれます。

「マキシムトマト」といえば、これもカービィシリーズの有名回復アイテムですね。
いずれも体力を全回復してくれるものですが、それだけバトル曲の演奏にはエネルギーを消費するということを共感してくださっているのが嬉しいですね。

また、演奏以外の我々の活動もしっかりチェックしていただいているようで大変光栄です!
まさかカレー講習会に触れていただけるとは思っていませんでした(笑)
これからもカレー作りで培った絆をもとにスパイシーで刺激的な演奏・演出をウリにしていきたい所存です(?)


ラストエリクサー ウィンドオーケストラ さま

この度は第6回定期演奏会のご開催、誠におめでとうございます。
バトル ―― それは心の奥底が熱くなるもの。魂が震えるもの。
バトル曲 ―― それは高まる鼓動をさらに高めてくれるもの。色濃く記憶に刻まれるもの。
今日という日がバトル曲のように、熱く震え、心に刻まれるものとなりますように。
演奏会のご盛会、今後ますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。

ラストエリクサー ウィンドオーケストラさま ありがとうございます!
年に一度の定期演奏会、お客様にとっても、団員にとってもおそらくは深く印象に残るものであり、またそうでありたいと思っています。

こうして、“色濃く記憶に刻まれる”とそれを言語化していただけることは、演奏会のその日をより鮮明に彩り、心に刻み込むことに繋がります。
“音楽は共通言語であり、翻訳する必要がない。魂が魂に話しかけるのだ”とはバッハの言葉だったでしょうか。
考えてみれば、世代もバックグラウンドも様々な人たちが一堂に会して、一つの音楽を奏で、ひたすら堪能するという空間は不思議なものですね。

筆者もこうしてべらべらと駄文を書き散らしていますが、音楽は何にも代えがたい最強言語だと思っています。
例えば“魂が震える”と言っても何をそう感じるかは人それぞれですし、「魂が震える演奏です」と紹介したところで受け手への伝わり方は様々です。
ですが、例えば今回の曲目にあった「ロマンシング サガ3メドレー」の演奏は、確かに心が熱くなる演奏としてみんなの胸に刻み込まれたと思っています。

言葉で全て言い表せないことも、音楽という最強言語がある限り、演奏会という特別な日は、私たちの中に鮮やかに残り続ける、そんな気がします。
そのことを思い起こさせてくださった熱い祝電に、言語化できうる精いっぱいの感謝の気持ちをお伝えしたいです。


名古屋ゲームミュージックアンサンブル さま

この度は第6回定期演奏会のご開催、誠におめでとうございます。
目指すは頂上決戦。
戦士の王を決める戦いの幕開けを、招待状が告げる。
人知を超えた技の数々と
せんべいが飛び交う戦いの舞台、
最強の名を勝ち取るのは誰だ。
旅のトレーナーか、飢えた狼たちか、それとも神出鬼没の怪盗?
神輿に眠る力を求める挑戦者たち。
新たなチャンピオンになるのは次代の君達だ!

名古屋ゲームミュージックアンサンブルさま ありがとうございます!
今回演奏した楽曲のゲームタイトルに因んだワードがふんだんに盛り込まれており嬉しい限りです。
筆者の勉強不足により全てのネタを拾いきれず申し訳ない気持ちなので、この記事を読んでいただいている有識者の皆様、ぜひ補足をお願いします…!

特に、「せんべい」は初見で何のことかわからなかったのですが、
せんべい⇒醤油せんべい⇒しょうゆ⇒ギースにしょうゆ!?
という思考回路に至り、調べてみるとビンゴ!(偶然)

不勉強でしたが、餓狼伝説の飛び道具として、せんべい手裏剣なるものがあるそうですね!
ちなみに、飛び道具として使うせんべいは唐辛子味で、挑発ポーズで食べているせんべいは醤油味という設定のようです。
蛇足ですが、アンコールで演奏したニンジャスレイヤーにおける“ニンスレ語”に準拠すれば読み方は「せんべいスリケン」となるのでしょうね。

“怪盗”は言うまでもなくペルソナのことですね。アトラースの演奏会でペルソナを取り上げるのは初めてだったので、触れていただいてありがたいです。
というのも、ペルソナ楽曲は原曲がボーカル付きのバンド編成が多く、「どうやって演奏しよう…」というのが悩みの種だったのです。
私事ですが、家人が弊団公式アカウントでゲーム配信をやっていたことから、ペルソナ未履修の筆者も俄然興味が湧きました。
こうして団内布教が進んでいくのですね。

“新たなチャンピオンになるのは次代の君達”という部分は、もしかして弊団の体制交代を意識していただいたのかしら?と思いトゥンク( ˶˙ – ˙˵ )
まさに、筆者が7年務めた団長を昨年引退し、次代に引き継いでのスタートとなったのが今回の演奏会でした。
奇しくもその筆者がポケモンリーグチャンピオンのシロナ役としてMCに登場したわけですが。

ラストの「刹那の見切り」演出で勝敗がついたように、テリーボガード(役のうえちょい)くんのような次世代の若者にアトラースの未来を託したい所存です。

こうした展開まで見切っていたのだとしたら、間違いなく名古屋ゲームミュージックアンサンブルの祝電ご担当者さまが先見の明チャンピオンですね。


ゲーム音楽吹奏楽団「しかしMPがたりない」 さま

この度は第6回定期演奏会のご開催、誠におめでとうございます。
ガブリアスに嫁ポケがなす術なく倒されようとも、
メイルシュトロームでパーティが半壊しようとも、
次元の狭間でオメガに捻りつぶされようとも、
カイザーウェイブのコマンドを何度ミスしようとも、
我々ゲーマーはいつだってバトルとそのBGMが大好き。
何よりもわくわくする舞台となることでしょう。
遠く仙台の地より、皆様のご武運をお祈り申し上げております。

ゲーム音楽吹奏楽団「しかしMPがたりない」さま ありがとうございます!
バトルで味わった絶望的な瞬間の共感性が高いシーンですね。
カイザーウェイブは餓狼伝説に出てくる必殺技とのこと。勉強になります。(調べました)

オメガはFF5のイメージで、ラスボスより強い裏ボスの祖と呼ばれているとかいないとか。
次元の狭間でひとたび接触してしまうと、準備なしであれば問答無用で撃沈という理不尽なモンスター。

メイルシュトロームはロマンシングサガの全体水攻撃ですね。ダメージが大きく脅威になるとのことで、これも対策が必須。
我々ゲーマーは何度こうした強敵に「備えあれば患いなし」を学ばされたのでしょうね、、、

さて、「ガブリアス シロナ」で検索をかけようとすると続いて「強すぎる」が出てくることから、その圧倒的な強さに多くのトレーナーが心折られたことが見て取れます。

ここで裏話。今回筆者の扮したシロナの相棒ポケはガブリアスではなく「おんみょーん」でおなじみのミカルゲでした。
これはシロナが先頭で繰り出すポケモンであることから、ミカルゲの鳴き声が先頭BGMの一部と化しているというネタを再現することとなったためです。
演奏序盤に流れた「おんみょーん」ですが、実際にミカルゲ役のすちゃるげ(ホルンパートのすちゃ)の声をサンプリングして作ったものです。

ついでに裏話をもう一つ。
楽譜のタイトルを見ると何やら不要な線が…

これは、筆者「しろま」がシロナ役を担当するとなったことと音感、カタカナの造形が似ているのをいいことに「ナ→マ」と見せようとしたという編曲者の遊び心のようです。

(これに気付いていた団員は果たして何人いたのだろうか)

ちなみに、筆者とすちゃるげが担当するホルンパートの譜面はこのようになっていました。

いや、まんまやないかい。


名古屋ゲームミュージックストリングス さま

“「私の走行を邪魔するのはお前か!」
「おまえたちをたおし こんどはそのひかりのちからで このよを むのせかいにかえてやる」
【PREEMPTIVE STRIKEー奇襲攻撃ー】
さらにさらに、「たいようと月がおおゲンカ。ひるもよるもメチャクチャ。」
「定めにはさからえんぞ」

「もしかして…最悪な…パターン…??」
「いや、そんなことは許さない。」「好きなようにはさせん。」「私も戦います。」
と、立ち上がるアトラースの団員たち。
【これより自己再生コードの分解を開始します。ここは最も強固に守られているコードです。準備はよろしいですか】
「戦いの準備は出来ているよ」
『アトラースの団員達は戦う気で満ち溢れている。だが、楽器だけで本当に戦えるのか』
大丈夫、「きみのかおをみればすぐにわかるわ。まなんだつよさきみたちからつたわってくる。」
どんな強敵も「グ…ズ…ギャアアアム!」と叫んで消えていくはず。
【ラウンドワン ファイト!】

You’ll never see it coming
わくわくしますね。
They’re coming for you
バトルの最後の最後まで皆様がお楽しみくださいますように。”

名古屋ゲームミュージックストリングスさま ありがとうございます!
こちら、心を込めて当日に影アナより朗読させていただきました!
悪役として立ちはだかるのはFFシリーズの“魔列車”そして“くらやみのくも”でしょうか。
印象的な敵キャラが登場することでバトルも盛り上がるというものですね。

そして、主人公サイドはFF13のライトニングによる先制攻撃、さすが閃光という名にふさわしい。
余談ですが、「閃光」の演奏では、あの金属的な響きを意識してお家芸(?)のホルンベルUPを行いました。(ムンッ

ときに、故人の魂を霊界に送り届ける魔列車は、かの宮沢賢治の銀河鉄道の夜を思い起こさせますが、そんな銀河に願いをかけて助けを求めるような事態が、太陽と月が大ゲンカをしたときなのかもしれない。
天地がひっくり返るような次元の狭間は、アビスのような異世界と現世界とを行き来するかのようです。

戦いに立つ戦士の武器はマシンガンでしょうか。
今回演奏した「The Man With the Machine Gun」では、ハンドクラップのような「チャッチャッ」という音が聞こえましたでしょうか。
あれはクラップスタックというシンバルの一種です。複数人で拍手をしているような音が小気味よく、非常にみりき…いえ魅力的な音がします。

演奏会第3部のテーマはボスとのバトルでしたが、奏者にとってのラスボスは「くらやみ」だったかもしれません。
照明を全て落としての「Last Battle -T260G-」は我々にとってもほぼ初めての経験で、譜面灯と指揮者のペンライトを頼りに演奏しましたが、「No Future」という技でおなじみのボスバトルの雰囲気は出せたのではないかと思っています。

どんな状況でも「さあ、授業の時間だ」と言って戦いに臨めるほどのスマートさを持った大人には憧れます。
そうした強者の風格が、若者を教え導く存在であり、ときには挑戦者に立ちはだかるチャンピオンであるということかもしれません。
強敵に立ち向かうとなれば、「いいですとも!」と一緒に立ち向かってくれる仲間がいる。
次々と開いていく襖の先に、戦いの火蓋はラウンドコールとともに切って落とされるのでしょう。

Seems like it crept up out of nowhere.
思いがけずこんなにもネタ満載の素敵なメッセージをいただきました。
It’s done in. By the time it’s hit us, your last surprise.
演奏会は終わってしまいましたが、溢れんばかりの感謝の気持ちをここにお伝えさせていただきます。


祝電の本体自体を手作りでくださった吹奏楽団「New Game +」さまもこちらでぜひご披露させてください。

この他にも、

と多くの団体様に祝電を頂戴しました。
本記事では一部の団体様のご紹介となり申し訳ありません。

重ね重ねになりますが、この場をお借りして深く御礼申し上げます。
みなさま、本当にお忙しい中、このように趣向を凝らしたメッセージをいただき、とても励みになりました。

サブカル界隈では演奏曲目になぞらえたような祝電を送り合うことが多く(巷では「祝電芸」と呼ばれているとかいないとか)、筆者はこの文化が個人的にかなり好きです。
筆者は一般的な吹奏楽部で育ってきたのですが、演奏会では定型文での祝電しか見たことがなかったのです。

まだアトラースが走り出したばかりだった頃、色々と助けてもらっていた他地域のゲーム音楽団様から熱い祝電をいただいたことが、今でも心の支えとなっています。
同じゲーム音楽を愛する団体同士の繋がりを大切にし、このご縁をずっと続けられたらいいなと個人的には思っています。

長くなりましたが、ここまで読んでいただきありがとうございました!